口腔機能低下症を予防して健康寿命を延ばしましょう【歯っぴー通信第54号Web版】

口腔機能低下症を予防して健康寿命を延ばしましょう

口腔機能低下症 フレイル

皆さんは「フレイル」という言葉をご存知でしょうか。フレイルとは虚弱を意味し、健康と要介護の中間にある状態のことです。恐ろしい言い方をするなら、放置すると要介護になる状態です。そして、最も重要な点は『健康な状態に戻れる』ことです。

右図の様にその段階は些細な衰えに気付く”プレフレイル”の段階、そして生活に悩みや困りごとが増える”フレイル”の段階があります。プレフレイルの段階には、前々号の歯っぴー通信でも触れたお口の様々な機能が衰える「口腔機能低下症」も含まれています。

世界でも有数の長寿国である日本では、平均寿命と健康寿命との差が大きな課題となっています。早期にフレイルとそれにつながる口腔機能低下症を発見し、対処することで、健康寿命を延ばしましょう。

口腔機能低下症とは

加齢、疾患、障害により口腔内の感覚・咀嚼・嚥下・唾液分泌等のお口の機能が少しづつ低下する疾 患です。放置していると咀嚼機能不全・摂食嚥下障害となり全身的な健康を損なう恐れがあります。

口腔異能低下症に早期に気づき適切な治療を行うことで、生涯にわたり食べることを楽しみ、会話に 花を咲かせることが可能になります。

口腔機能低下症の検査(65歳以上保険適用)

  1. 舌苔(舌の上の汚れ)の検査
    口腔機能低下症 フレイル
    舌苔とは舌の上の白い苔のような汚れです。これを見ることでお口の清潔度を確認します。また、舌苔は舌がよく動いていると付着しにくいことから、舌がしっかり動いているかの確認にもなります。
  2. お口の乾燥の検査
    口腔機能低下症 フレイル
    専用の機械を使用しお口の乾燥度を測定します。唾液がしっかり出ているかを確認します。
  3. 咬合力の検査
    歯の本数を調べ、噛む力を調べます。
  4. 舌・唇の運動機能検査
    パ・タ・カを5秒間で何回言えるかを数えることで、舌と唇の運動能力を調べます。5秒間で6回以上が正 常値です。
  5. 舌の力の検査
    口腔機能低下症 フレイル
    舌圧計という舌の力を計測する機械で、舌の力を計測します。小さい風船を舌の力で潰して想定します。
  6. 咀嚼能力検査
    口腔機能低下症 フレイル
    食物を細かくかみ砕く能力について調べます。特殊なグミを10秒間咀嚼し、その細かさで計測します。
  7. 嚥下機能検査
    物を飲み込む能力を調べます。専用の質問用紙を用います。
    以上の7項目のうち、3つ以上基準値より測定値が低い場合は、「口腔機能低下症」と診断されます。

食事がしづらい、食事中にむせる、頬や舌をよく噛む、滑舌が悪くなったなどの症状は口腔機能低下 症の疑いがあります。口腔機能低下症は要介護状態への入り口です。心当たりがあれば、一度検査を受けてみませんか?お気軽にご相談ください。(小原成将)

謹賀新年

本年が皆様にとって良き年となりますよう心より祈念いたします。

今年ラグビーワールドカップが9月下旬より日本で開催されます。私も学生、社会人で30年程プレーしていました。九州でも福岡、大分、熊本で予選が開催されます。世界の強豪チームを身近で見られるチャンスです。楽しみにしています。

さて昨年は歯っぴー通信の前号に書きましたように口腔機能に焦点が当てられた年でした。当院でも歯っぴー通信、寺子屋歯っぴー塾、診療等で皆様へ情報提供をしてまいりました。

口腔の機能と言えば食べること、飲み込むこと、しゃべること等があります。このようなことは当たり前にできると思われていました。しかし超高齢社会になった現在、フレイル(虚弱)という問題がクローズアップされてきました。全身の機能が低下し、健常と要介護の間の状態です。

厚労省は口腔機能低下症という病名を昨年4月に65歳以上の方を対象に適用しました。このことは口腔ケアも含め口腔機能を維持することが健康寿命の延伸につながることを示唆しています。

当院の準備もまだ十分ではなく、皆様へ十分な効果を提供できているとは言えませんが、研修をしていき、設備等も充実させ、口腔機能を前面に押し出し、皆様方のQOLの向上に貢献して参りたいと思います。

また、3年前より始めたアルトサックスをもう少し練習しコンサートが開けるレベルにしたいと思います。猪突猛進と行きたいのですが、年寄りの冷や水と言われない程度に、がんばりたいと思います。(院長)

患者さん体験記 私の趣味 八幡西区 平田寛子(平田 春蓉)

口腔機能低下症 フレイル

私の趣味は書道です。書道 展に出品するようになって六年くらいになります。

書道展の出品部門には漢字、かな、篆刻など七部門あります。私が取り組んでいるのは近代詩文書という部門です。

有名作家の詩や俳句、短歌、自作の詩などの文章を漢字とかなを調和させ、人の心を捉える作品を創り出します。

出品まで何枚も書き、練成会で厳しく指導されやっと出品しますがいつも満足という作品はできません。入選はしても入賞はできませんでした。が、今年の毎日書道展で晴れて秀作賞をいただきました。

毎日書道展とは日本で一番 大きな書道展で全国から三万五千点程の出品があります。 そんな数多くの作品の中から私の作品を選んでいただいて、有り難く、本当に嬉しかったです。

とは言え、賞をもらう為だけに書を続けているのではな いのです。書に取り組んでいる間は他の雑念を取り除き今に集中する、という時間が僅かでも持てるのです。まだ修行が足りず雑念が飛び交っていますが、書道は心の鍛錬にもなります。

まだまだ技術も充分ではなく精神面でも未熟ですが毎日 筆を持つ時間を大切にしてい ます。自分の字で文章など書く機会の減った現代だからこそ、自己表現と精神面の充実を目指しています。そして、私と共に書を通じて成長していく生徒さんを募集しています。

三阪先生に診ていただく様になって、十四・五年になります。友達の歯科技工士さんの紹介でした。それまでの歯医者さんと違い、最初に歯の写真を撮っていただき、パソコンの画面を見ながら今の歯の状態や、どうして虫歯になるのかなどという事を熱く説明していただきました。

それから何ヶ月も通院して、口の中を大改造していただきました。それ以来、“治療するより予防しましょう„という先生のご指導を守るようにしています。

二ヶ月に一度健診を受けて悪い所も早めに気づいてもらい、軽い治療で済んでいます。自宅での手入れも、こまめにしています。お陰で好きな書道も続けていけるのだと思います。

今では、娘や孫も三阪歯科医院にお世話になっております。歯は全ての健康の源だと思います。

三阪先生やその他の先生やスタッフの皆様これからもどうぞよろしくお願いします。(右の作品は瀬板の森の散歩コースで詠まれた詩だそうです)

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