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口腔機能の発育と維持【歯っぴー通信第52号Web版】

口腔機能の発育と維持

お口の持つ機能(口腔機能)とは、端的にいえば食べること・話すことです。これら口腔機能を生涯にわたって維持していくことはQOL(生活の質)を高めるために重要です。

しかし、高齢者では、食べる・話すなどの口腔機能が低下しやすくなります。これを防ぐためには特に、子どもの頃からの良好な顎・顔面の成長発育と、適切な口腔機能の獲得が大切です。近年、口腔機能の低下よる問題を国が重要視し始め、本年度から高齢者(65歳以上)と小児(15歳未満)に対し、それぞれ口腔機能の維持と育成に関する保健指導が保険適用されました。

口腔機能の発育と低下

口腔機能の発育と低下

右の図は生涯の口腔機能の発育と低下をイメージしたグラフです。

口腔機能は子どもの時期に発育し、高齢期に低下していきます。子どもの時期に適切に発育させ、高齢期になるべく低下させないことが、生涯にわたって口腔機能を維持しQOLを高めるうえで重要です。

子どもの時期に十分に口腔機能が発育しないことを「口腔機能発育不全症」、高齢期に十分な口腔機能を維持できていないことを「口腔機能低下症」と言います。

小児の口腔機能発育不全症

小児の口腔機能発育不全症

近年、小児のむし歯は減少傾向にあり1人あたりの平均のむし歯は平均1本を切っています。その一方で不正咬合(歯並びの悪さ)は90%を超えるとの報告もあり歯科では重要な課題となっています。この不正咬合の主な原因となるのが小児の口腔機能発育不全です。口腔機能はお口の成長と、それに伴う食形態の変化で段階的に身についていきます。しかし、近年の軟食化に伴い、口腔機能の獲得に必要な顎の力や、舌・唇の力がつかず、適切な口腔機能が身につかないまま成長してしまう子どもが増えています。

適切な口腔機能が獲得されないと不正咬合だけでなく、食べる・話す・呼吸などに将来問題が起こる可能性が高くなります。

高齢者の口腔機能低下症

高齢者の口腔機能低下症

近年、筋力の虚弱(フレイル)が問題となっており、全身のフレイルは口腔機能の低下から始まると考えられています。これまで、歯科では失った歯を補うことのみに力を入れ、それを扱う機能については評価されてきませんでした。

実際に食べる・話すなどの動作には歯も大切ですが、それを扱う能力(舌や唇などお口の組織を思い通りに動かす能力)が重要です。

右は口腔機能の低下(オーラルフレイル)に関する質問票です。一つでも当てはまる方は要注意です。口腔機能の発育不全や低下があれば早期に対応することが大切です。心配な方は一度チェックを受けてみてください。(小原成将)

口腔機能低下症と口腔機能発達不全症

早いもので2018年も半分を経過しました。ワールドカップサッカーも決勝ラウンドに入り、日本も運良く進むことができました。もう半月は楽しめそうです。やはり国を背負っての勝負は迫力があります。勝つということへの集中度が違う気がします。

当院では4月より新しいシステムで診療を進めています。主訴への対応後、スクリーニング検査を受けていただきます。今回より唾液の検査・体組成検査(初回は無料)を追加し、患者さん毎のリスクを診査し、予防的治療を提案しています。

さて表題の「口腔機能発達不全症」と「口腔機能低下症」ですが、聞き慣れない言葉だと思います。

今年4月より保険病名として取り入れられました。口腔機能低下症は65歳以上を対象として咀嚼力の診査・診断し、低下があればそれに対して取り組みます。

咀嚼は噛む道具(歯、義歯など)があれば噛めると思い、むし歯・歯周病対策、義歯作成に対して歯科界は努力してきました。しかしながら、超高齢社会になり新たな問題がクローズアップしてきました。

それは、筋力の低下です。噛む道具を動かす能力、咀嚼筋、表情筋、舌の動きなどの問題、それと認知力の問題(過去の経験)これらのの総合力で咀嚼が成り立っています。

フレイル(全身の虚弱という概念)状態から介護レベルに進まないように出来るだけ自立状態に戻せるようにしていきます。そのために口腔機能の低下を改善することが必要です。

口腔機能発達不全症は0歳より15歳(永久歯列完成)までの適用です。こちらは食生活の変化、身体の使い方の問題により、正しい口腔機能が発達せず、咀嚼、呼吸、運動などの障害が生じ全身的な問題につながっています。

これらの問題は個別ではなく人生を通しての問題です。

口腔機能をしっかり鍛えることが人生の質をあげる近道といえます。(院長)

奇跡の生還 八幡西区和田寿

奇跡の生還 八幡西区和田寿

私は子供の頃から骨と歯は丈夫で自信がありました。ましてや、歯医者に行くことなどほとんどありませんでした。

しかし、2012年10月に「急性散在性脳脊髄炎」という聞いたこともない病気を発症し、生涯車いす生活になる宣告を受けました。ショックで言葉も出ませんでした。

しかし、絶対に走れるようになると信じ、リハビリを頑張り、また走れるようになりました。でも、この世に神も仏もないのか・・と思うことが起きたのです。先の病気になった時に、治療のために点滴で投与された大量のステロイド(プレドニソン)と約1年服用したステロイド剤の副作用で、2014年2月に「特発性両大腿骨頭壊死症」を発症し、両股関節の手術をしました。その後、約半年の入院生活をし、それからは杖が必要な生活が始まりました。

三阪先生とは、患者としてではなく、畑駅伝の三阪歯科チームからのお付き合いでしたが、先生の勧めで定期検診を受けるようになりました。

私は、歯医者はむし歯になったら行く所と思っていましたが、三阪歯科はそうではなく、健康を維持するために口の中をきれいにするという歯医者さんで、初めて受診したときに、口の中の写真を撮ったことにびっくりしました。歯石を取ったり、歯茎のポケットの深さを測ったりと初めてのことばかりでした。

でも、薬の副作用は怖いもので、それからも体の不調はまだ続き、今度は睡眠時無呼吸症候群になり検査入院をした結果、就寝中に機具を装着して寝なければならなくなりました。人間らしく寝たいという気持ちで三阪先生に相談したところ、マウスピースを提案して下さったので、すぐに処方箋を書いてもらい、マウスピースを作っていただきました。それをつけて寝るようになって、睡眠が今までと違うと感じました。

健康な時は当たり前だと思っていたことが、生涯車いす、杖の常備と宣告されたことで、自分の足で歩けるという喜び、健康のありがたさを感じるようになりました。

急性散在性脳脊髄炎で2年、特発性両大腿骨頭壊死症で4年の闘病から、今年の4月に平尾台トレイルランニングの17kmに出場し、完走することができました。ゴールテープを切ることができた時、言葉では言い表せない感動がありました。

私はむし歯は少ないほうですが、健康を維持するために定期健診を続けていこうと思っています。三阪先生、スタッフの皆さん、よろしくお願いします。