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小児の不正咬合 RAMPA(ランパ)セラピーの紹介【歯っぴー通信第50号Web版】

小児の不正咬合~RAMPA(ランパ)セラピーの紹介~

当院では、昨年5月より、上顎骨の発達不足による不正咬合(歯並びの悪いこと)に対して『RAMPAセラピー』を行なっています。RAMPAとはRight Angle Maxillary Protraction Applianceの略で、日本語にすると正しい方向へ上顎を牽引する装置を意味します。今回は、RAMPAセラピーの背景と治療内容についてご紹介いたします。

不正咬合の洪水

ひと昔前、歯科では『むし歯の洪水』と呼ばれる時代があり、子どもが歯科医院に通う理由はむし歯がほとんどでした。近年は口腔衛生環境の向上や歯科医療の発展によりむし歯は激減しています。平成28年度の歯科疾患実態調査によると、12歳の子どもの一人あたりのむし歯の数は平均0.2本であり、もはやむし歯で悩まされる時代ではなくなっています。では、さぞかし最近の子どもたちの口の中は綺麗で健康的なのだろうと考えるかもしれませんが、実はそうでもないのです。近年は不正咬合の子どもが非常に多く、現在は『むし歯の洪水』ならぬ『不正咬合の洪水』の時代といえます。

歯並びを決めるのは何?

歯並び

歯並びはどのように決まるのでしょうか。歯は顎骨と呼ばれる顎の骨の上に並び、唇や頬と舌に外と内を挟まれています(図1)。
顎骨には上顎骨と下顎骨があり、これらは顔面の大半を占める非常に大きな骨です(図2)。
歯並びは、顎骨、舌、唇のバランスによって決まってきます。良い歯並びになる条件は、顎骨がしっかりと発達し、唇が閉じていて、舌が上顎に着いていることです(図3)。

この条件が崩れるきっかけ、つまり歯並びの悪くなる原因は、上顎骨の発育不足にあることが最近になって解ってきました。上顎骨が十分に発達しないと舌を納めるスペースがなくなるため舌が喉の方へ下がってしまいます。舌が下がってしまうと喉を圧迫するため、息がしづらく口呼吸となります。このように上顎骨の発達不足が原因となって、理想的な歯並びになる条件が崩れていきます。

上顎骨の発達

歯並びの良し悪しを決める上顎骨の発達はどのように決まってくるのでしょうか。上顎骨の発育は乳児期の哺乳によって始まり、その後、離乳食を経て普通食へと進み、その過程の中で成長していきます。この時期に適切に舌や顎を使えば、上顎骨は十分に発達し、結果として歯並びが良くなります。このように、歯並びは生活習慣による影響が大きいのです。

悪い歯並びに隠された問題

上顎骨の成長不足は歯並び以外に大きな問題点を抱えています。それは呼吸の問題です。上顎骨の後ろには咽頭と呼ばれる空気の通り道があります。上顎骨の成長が不足するということは、この空気の通り道が狭くなることを意味します。空気の通り道が狭いと鼻炎、喘息、口呼吸、いびき、アレルギー疾患、重症の場合には睡眠時無呼吸症、発育障害、注意欠陥多動性障害などの症状がでることがあります。

RAMPAセラピー

当院ではこうした上顎骨の発達不足による不正咬合に対して『RAMPAセラピー』を行なっています。これは、種々の原因で生じた上顎骨の発達不足を人工的に牽引することによって解消することを目的にしています。従来の矯正装置との違いは、顎骨そのものを動かせる点にあり、空気の通り道を広げることができることが大きな利点です。また、骨そのものを動かすため、歯だけを並べ直した時と比べ後戻りは少なくなります。

実際の治療

実際の治療

上顎にマウスピース型の矯正装置を接着します(図4)。
ヘッドギアをつけゴムの力で上顎骨を牽引します(図5)。
装置を安定して使えるようになったら、下顎を拡大していきます(図6)。

空気の通り道が十分広がり、上下の歯がしっかり並ぶようになるまで牽引、拡大を行います。通常治療期間は3~5年ほどかかります。

成長期の成長を利用して骨を動かすので5~8歳までに始めるのが理想です。詳しくお話を聞きたい方は一度ご相談ください。(小原成将)

謹賀新年

本年もよろしくお願いいたします。昨年5月、私事ですが初孫(女子)が誕生しました。

自分の子どもとは違って、かなり客観的な見方ができます。自分が子育てをしていた時代はかなり記憶が薄れてきましたが、子どもたちが子育てをしている姿を眺めると、そこから学ぶことが多くある気がします。

実際に彼らも自分自身の誕生前後の記憶に関してはあまり覚えてはいないと思いますが、自分たちが今行っている子育てが大変であること、周囲の人からいろんな配慮を受けていることをリアルタイムで経験しています。そのことがあなたたちをとても豊かにしていくと思います。楽しんでください。

さて、今年開業40年目を迎えます。その頃より、歯科の病態がずいぶん変わってきています。

むし歯の洪水時代や多くの方が50歳を境に歯周病で歯を失う時代から、予防的なことが浸透し、かなりの歯が残せるようになり、5割くらいの人が8020を達成するようになりました。

一方、2つの問題が出てきました。1つは若年層の不正咬合の激増です。またそれに由来する様々な問題が表れてきています。2つ目は超高齢社会で口の機能の衰えからくる、運動機能障害、またそれに続く介護への問題です。どちらも早めに対処をすれば解決可能であると思います。

歯科の病気はほとんど生活習慣病です。どういう習慣をするかで健康を左右します。子育てを通してみても、自然に育つわけでもなく育てるように育ちます。経済的、便利なものにあふれている今の社会ですが、本来の動物としてのヒトと考えれば、反自然的なことが多く、その乖離が不健康を生じさせています。

歯っぴー通信も50回目になりました。寺子屋歯っぴー塾とともに皆様へ役立つような情報をしっかり発信していきたいと思います。(院長)

患者さん体験記 「対応に感激」

黒木陽子(北九州市)

対応に感激

私の三阪歯科さんとの出会いは、娘の永久歯が乳歯の内側から生えてきたのがきっかけでした。

少しこだわりの強い娘でしたので、以前通っていた歯科ではフッ素を塗るのも苦労していたので不安でした。乳歯の件を問うと、やはり抜くしかないとの回答でした。そのことを中間市の子育て支援の先生に相談したところ、三阪歯科では患者さんの事を考えた対応をして頂けると聞き早速受診しました。

問診で娘の特性を相談。先ずは歯科に慣れるところからのスタートでした。娘の好きなマスコットで遊ぶ。次の週も歯科器具を使って遊ぶ。次の週は診察台に上がってみる。と何週か続けて最終的には自ら診察台に上がれるようになりました。

こんな根性のいる対応をして頂けるとは本当に感謝しています。また三阪歯科にはキッズクラブという珍しい取り組みがあり、どこまで子供思いなのかと感心して入会しました。

初めは娘の為と通った歯科ですが、大人にも丁寧な対応と指導に感激。私も一生通いたい歯科になりました。

話は変わりますが娘の情緒発達に生の舞台が鑑賞が良いとお友達に勧められた「子ども劇場」があります。こちらも私がとても勉強になっている会です。

子ども劇場とは五十一年前、カラーテレビの普及により子供たちを外で見かけなくなった事に危機感を感じたお母さん達で立ち上げた歴史ある会です。子供達の心に栄養をという考えから、生の舞台鑑賞を中心に現役の役者さんとのワークショップ。自主活動ではクリスマス会、山登り、キャンプ、遊びの会、ケーキ作り、マルシェなど様々な活動をしています。私も活動に参加しています。次回は1月28日に豆まきを行う予定です。

会員外の方も参加できる会などもあるので興味のある方は声をかけて下さいね。三阪歯科さんの寺子屋活動もそうですが、知ることは大切な事だと思います。これからも親子共々宜しくお願い致します。

第19回寺子屋歯っぴー塾

第19回寺子屋歯っぴー塾

12月16日(土)に、中間ハーモニーホールにて、第19回寺子屋歯っぴー塾が開催されました。寒い中、ご参加いただきました皆さま、本当にありがとうございました。

2017年最後の歯っぴー塾のメイン講師は、プロのミュージシャンでありボイストレーナーの古代真琴さんでした。

古代さんの寺子屋登場はなんと6回目!56名の参加者のうち、半数は初めてのご参加とのことで、古代さんの人気が広がっていることを実感いたしました。

さて、第一部は院長による講義(テーマ:口呼吸)でした。人間は言葉を発する機能があるため、口で呼吸をする唯一の哺乳類です。

口呼吸(お口ポカン)は、舌が下がっている状態なのですが、例えば、リウマチや心疾患といった全身疾患の原因となったり、睡眠時無呼吸症候群による脳への酸素供給低下になったりしています。恐ろしいことに、現代では運動不足、咀嚼不足や姿勢の悪化により顎が発育不良となり、小さい子どもさんの全身疾患や発達障害の原因になっているといわれています。それを食い止めるためには、日々コツコツと口周りの筋肉を鍛えましょうと、古代さんの講演につながるものでした。

第二部は、院長と小原先生の楽器演奏でした。院長はアルトサクソフォンで山下達郎のクリスマス・イブ、小原先生はトロンボーンでマイ・ウェイの演奏でした。小原先生は安定の演奏であり、院長は夏の寺子屋のリベンジ達成となる大変素敵な演奏でした。

そして、第三部は古代真琴さんによる表情筋を鍛える顔面体操ライブでした。表情筋を鍛えることの大切さを、事例を交えながらお話いただき、古代さんの元気な掛け声のもと、顔面周囲の関節、筋肉をほぐしていきました。皆さんの表情は次第に明るくなっていきました!次に、口を縦横しっかりと開き「あ・え・い・お・う」を発する練習を行いました。それを踏まえ、母音のみで「上を向いて歩こう」を合唱しました。表情筋を動かすことで、心身とても温かくなりました!日々の生活を振り返ると、口を縦横はっきり動かしておしゃべりすることはないように感じます。お金がかからずに健康になれる表情筋のトレーニングをコツコツ続けていきましょう!

(小原 美恵)