2015年3月11日
教育創生フォーラム in 北九州 「よみがえれ日本の教育力」それは家庭からはじまる に参加して
患者さんからの紹介で3月8日(日)、北九州芸術劇場で倫理研究所主催の講演会&パネルトークを妻と聴きに行きました。先ず倫理研究所の丸山敏秋理事長より「教育創生は家庭から」で基調講演があり、それを受け、教育者、企業経営者、市長(豊前市)それぞれの立場からパネルトークがあり、その後ディスカッションが行われました。
基調講演では、超高齢社会になり人口も平成20〜22年をピークに毎年20万人以上減少している。この少子高齢化の中、子どもたちの教育は学校からではなく先ず家庭での親のあり方が問われていると述べられました。いくつかの問題提起がありパネルトークへと続きました。
司会者の軽妙かつ的確な話術で色んなテーマで話が進んでいきました。その中で気になったのは今の紙オムツは6回おしっこを漏らしても不快に感じないという事でした。便利なこと、手間ひまをかけずに育てることが当たり前になりその事が子ども達の訴える力を、困難に立ち向かう力を育んでいない。よかれと思ってしたことが実は後で大きな問題になってくることです。
私の本業の歯科でも思い当たる事が多々あります。開業した頃(35年前)は子ども達の口の中の状態はむし歯の洪水でした。しかし最近は衛生概念の向上により12歳児で当時6〜7本、今では1本あるかないかです。その代わり気になる事があります。お口ポカン、舌足らずの子ども、若者がかなり見かけられます。食物の変化、食ベ方の変化により乳児の頃より舌や咀嚼筋、口腔周囲筋、顔面の筋肉が鍛えられず仕方なくそういう形になったのでしょう。その結果口呼吸が増え、歯並びの悪化やアレルギー性の病気などが増えているように思います。親は口が開いている事を注意しますが、子どもはそれしかできないのです。育ちかたがどこかで生物離れした結果でしょう。 三つ子の魂までといいます。劇的な変化の中で何を学び吸収するかはやはりどのステージよりこの時期が大切だと思います。
二人の子育てをしましたが耳の痛い話もありました。これからはできる所で本日のお話を生かして行きたいと思いました。