2015年7月6日
講習会へ参加しました。「分割ポリリン酸Naの基礎と歯科医療への応用」
7月5日(日)、博多で行われた分割ポリリン酸研究の第一人者である柴 肇一先生と臨床歯科医師の宝田恭子の講演会に参加しました。
当院でもポリリン酸配合のオーラループ4+を患者さんに使用して頂いています。
今回の柴先生の講演で分割ポリリン酸の安全性とその性質や機能を先駆者から聞くことができて良かったです。
これからスタッフとも情報を共有し患者さんへの説明ももっと分かりやすくしたいと思います。
先ず、柴先生よりポリリン酸の説明がありました。ポリリン酸は、生体内に存在し生物ができる時の大切な要素である。細胞を活性化する生体物質(FGF)を安定化し、組織再生を促進する機能を持っており、その機能を骨や毛髪の再生に活用できる。
特に、ポリリン酸はその大きさや構造(短鎖、中鎖、長鎖)に依存して組織再生促進効果以外にも、抗菌効果、抗炎症効果、細胞の増殖効果、歯石の沈着防止及びステイン除去及び沈着防止作用等、種々の生理機能や有効な化学的性質を持っていることが研究の結果分かってきたそうです。特に歯科分野でその性質を利用した商品も開発されているとのことです。
宝田先生からはポリリン酸の歯科での応用を具体的に述べられました。口腔内の病原性微生物の一定レベルに抑えることの必要性を述べられ、特に高齢化社会において老人の死因の多くが誤嚥性肺炎によるもので、口腔ケアが何より大切であると強調されました。最後に「医療人はそれぞれの立場で患者さんの生活習慣の行動変容を促す存在でなければいけない」という言葉に共感しました。
当院でも2年前より口腔内からの感染予防としてポイック水とオーラループ4+を使用しています。治療前に皆さんにして頂いているものです。また歯周病治療や、ホワイトニング、ステイン除去にも使用しています。ホームケアでもこのシステムを採用いただければ今以上の効果が上がると思います。
さて、来週土曜日18日14:30〜より中間ハーモニーホールで寺子屋ハッピー塾を行います。古代真琴さんのとーく&ライブショウ。私からは「MI治療、賢い歯科治療のかかり方」の話をします。皆様のご参加心よりお待ちしています。